たくさんある赤ちゃんの「原始反射」

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産まれたての赤ちゃんは表の世界に出てきて何にも知らないはずなのに、誰にも教えてもらわなくてもなぜおっぱいを飲むことが出来たり、手のひらに指をあてるとギュッと握り返したりするのでしょうか?

それには赤ちゃん特有の「原始反射」が関係しています。今日は原始反射に関して紹介したいと思います。

 

 

「原始反射」とは何?

 

 

原始反射とは赤ちゃんが産まれながらに本能的に備えている、特有の刺激に対して起こす反射的な反応のことで、中枢神経系によって引き起こされる反射行動のことです。

この反射は、子供が大人になっていくにつれて前頭葉が発達する過程で失われていきます。

 

 

原始反射はいつからいつまで?

 

原始反射は早いものですとお母さんのお腹にいるときに始まるものもありますが、新生児・乳児期の生後6か月頃までに見られるものが多く、生後6か月以降は平均的に治まっていくことがほとんどです。

子供が3歳ころまで続く場合もありますが、子供の成長には個人差があり特に心配する必要はないそうです。

 

 

原始反射の種類は?|代表的な3種類の反射

 

原始反射には様々な種類があります。赤ちゃんの原始反射として代表的なものは以下の3種類です。

 

モロー(モロ)反射

大きな音がしたり、身体に何かが触れたときに大きく両手を広げて何かにしがみつくような反応のことです。別名「抱きつき反射」とも呼ばれています。

この反射が失われていくことで、首を動かしたり、首がすわったりという行動ができるようになってきます。

 

吸啜(きゅうてつ)反射

口の中に、乳首や手・指などを入れたときに吸い付く反応のことです。寝ているときにもチュッチュッと舌を動かす動きをすることがあります。

舌を動かしていると「お腹が空いているのかな?」と感じることがありますが、お腹が空いていない時でもこの反射は見られます。

 

把握反射

赤ちゃんの手のひらや足に指を置いたりしたときにギュッと握りしめる反応のことです。把握反射には「手掌(しゅしょう)把握反射」と「足底(そくてい)把握反射」の2種類に分けられることもあります。

寒いときでも靴下を履かせずに足裏を刺激することにより脳にはよい刺激になります。

 

 

原始反射の種類は?|様々な種類の反射

 

上記で紹介した3種類の原始反射以外にも様々な種類があります。

 

 

パラシュート反射

この反射は少し育った乳児に起こります。赤ちゃんが直立に支えられた状態で体がすばやく前向きに傾いた際に、落下を阻止するかのように腕を前に延ばす反応のことです。この反射は赤ちゃんが歩くようになる前の期間に見られます。

 

バブキン反射

赤ちゃんの手の平を押すと、パカッと口を開けて、頭を前か横へ突き出す反射のことです。口を開けたり、首を曲げたりという新生児期の赤ちゃんが自分の意思でできない動作が、反射によって起こります。

この反応は健常である赤ちゃんより、未熟児(低出生体重児など)の方が敏感に反応する傾向があると言われています。

 

ギャラン反射

赤ちゃんの背中側面の肌をなでた時、赤ちゃんはなでられた側に向かって揺れる反応のことです。呼び方として「ギャラント反射」「ガラン反射」などとも言われます。ギャラン反射は誕生時に存在して、生後4カ月~6カ月の間に消えていきます。

 

バビンスキー反射(足底反射)

赤ちゃんの足の裏を小指側のかかとからゆっくりと親指のつけ根まで、細い棒や指先でなぞったときに足の指を扇状に開く反応のことです。

この反射は人間がサルだった頃の原始反射の名残で、木上で生活していたサル達に危険が及んだ際に、とっさに足で木をつかむための反射だと言われています。

 

歩行反射

赤ちゃんを両足で立たせたときに、左右の足を交互に出そうとする反応のことです。別名で「足踏み反射」や「自立歩行反射」とも言われています。

片方の足の裏が平面に触れたときに、もう片方の足を出して歩行しようとするのです。

 

探索反射

赤ちゃんが頬や口をなでるものの方向に頭を向けて、頭を移動させることによって目標を探す反応のことです。

この反射は赤ちゃんが産まれたてでも母乳を飲めることを助けることになります。

 

対称性緊張性頸(けい)反射

赤ちゃんが四つん這いになっている時にあごが上がると、腕が曲がって足が伸び、あごが下に下がると腕が曲がって、脚が伸びるという反応のことです。

赤ちゃんが四つん這いを覚えると、色々な物を見ようと頭を動かします。この反射が体のバランスを取れる役目になり、ハイハイを覚えると言われています。

 

非対称性緊張性頸(けい)反射

赤ちゃんが仰向けになっているときに顔を横に向けると、顔が向いたほうの手足は伸びて、反対側の手足は曲がる反射です。

これは、赤ちゃんが成長していく過程で、手を伸ばして物を取ったり触ったりするための動きの基礎になると考えられています。

 

潜水反射

赤ちゃんが水の中で顔を下にして、足を掻いたり蹴ったりする反応のことです。赤ちゃんに浮き輪をつけてプカプカ浮かしていると手足をバタバタすることがありますね。それはこの反射が影響しているようです。

 

この他にも様々な反射がありますが、赤ちゃんの行動はほぼすべてこれらの反射が組み合わさって行われていると考えても過言ではないですね。

 

 

まとめ

 

原始反射は脊髄と脳幹を反射中枢とする反応です。産まれながらにしてこれらの反応を本能的に備えているというのは、人間の身体ってよくできているなぁと感心してしまいます。

赤ちゃんの成長に応じて、これらの様々な反応を楽しみながら観察してみてください。

 

 

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